キャリア別アドバイス

女性の転職について

検討段階

女性の転職相談件数が年々増加しています。転職相談件数だけでみれば、性別は関係ないように思いますが、ご相談の中身は全く違います。

転職の動機や悩み、さらにニーズが多様です。

女性の場合には、事実として、結婚・出産・育児などのライフステージの変化が就業に影響する割合が高いので、就業(キャリア)とプライベートが密接に関係している可能性が高いからです。

また、この就業(キャリア)とプライベートの関係性の強弱も幅が広い。例えば結婚していても人によっては、キャリア志向の人もいれば、プライベート志向の人もいます。このキャリア志向とプライベート志向の幅が広いため、転職相談のアドバイスでは、非常に気をつかいます。

転職相談は、あくまでも転職の実現を図るための場ですので、どちらかといえば、キャリア志向に寄っています。業績と付加価値をもとめる企業と、それに貢献する人材とのマッチングを図るのが、転職エージェントの仕事となります。

端的にいえば、企業の求めるニーズと、人材の求めるニーズをマッチングするのが転職エージェントの存在ということになりますが、人材の求めるニーズの幅が広いのが女性転職希望者の特徴です。

共栄人材サポートでは、多くの女性の転職をご支援してまいりました。その経験を踏まえて、女性転職希望者の転職成功確率を上げるためのノウハウをお伝えしていきたいと思います。

転職背景

女性転職希望者の転職の動機は、多様性がありますが、いくつか特徴的な動機を列記していきたいと思います。

妊娠・出産

妊娠・出産を機に、転職を考えるパターンです。現在の会社では産休はともかく、育休制度が活用されていないという不安から、育休制度が整備された会社へ転職をしたいという動機になります。たしかに育休制度は、かなりの企業で浸透しています。実際、制度は改善され、育休制度を活用した場合の企業負担もかなり軽減されています。しかし、負担がないかといわれれば、ないとは言い切れないのも事実です。人材の採用および引継ぎなどのコスト負担休業明けに復帰しない人の増加などです。

一方、働き方を柔軟に対応している企業があるのも事実です。経営者と従業員の距離が近い中小企業が中心となりますが、制度ということではなく、従業員の実情にあった就業を用意している企業です。そのような企業は、育児が必要な時は非正規として、育児が落ち着けば正社員に復帰させたり、雇用形態を含めてフレキシブルに対応していきます。
会社に貢献する意欲さえあれば、そのような企業を探しても良いと思います。

入籍・結婚

「結婚後も働きたいが、将来のことを考えれば、今の忙しい部署では続けられない。」という転職動機です。会社勤務をしていると、責任からは逃れられません。正社員であればなおさらです。残業しなければならないこともありますし、異動をすることもあります。個人の事情をある程度は加味する会社がほとんどだと思いますが、他の従業員との関係性や業績という責務を会社は負っているので、その個人の事情を加味するのにも限度があります。
基本的には価値観の問題になりますが、入籍・結婚後のイメージを明確にしておくべきです。そのイメージの中で、「働く」ということの位置づけを明確化しておくことです。

育児

「仕事と育児の両立できる会社を探したい」という動機です。両立できる会社というのを具体的にいえば、①短時間で勤務できる仕事 ②残業のない仕事 ③通勤時間が少ない仕事ということになります。

①は正規での就業可能性は低くなります。まずは非正規での就業を探っていくことになります。

②は正規の可能性は残されていますが、いままでのキャリア次第ということになりそうです。残業のない仕事としてすぐにイメージできるのは、事務職ですが、事務職は非常に競争の激しい職種になります。その難関を潜り抜けて就業するには、保有しているキャリアがポイントになります。

③については、居住地によりますが、十分に可能性はあると思います。

配偶者の転勤

配偶者の転勤は、転勤頻度によって雇用形態が変わってきます。会社は、雇用の継続性を求めます。人材育成にはお金と時間・労力がかかるからです。どんな日常ルーティン業務であったとしても、会社独自の方法があります。それを引き継いでいくには、労力がかかります。転勤が多い場合には、単純業務としての就業か、非正規での就業を考慮し、転勤頻度が少ない場合には、ご自分のキャリアを活かせるような、より付加価値の高い業務を目指せます。

休日・趣味

仕事と趣味の両立を考えたいというニーズです。仕事と趣味のバランスの保ち方が重要です。実際には、バランスを保つのは非常に難しい。趣味の範囲にもよりますが、趣味を充実するためには、お金が必要になります。お金を稼ぐためには、仕事を充実しなければなりません。実際には、仕事か趣味のどちらが主で従なのかによると思います。仕事が主で趣味が従なのか、趣味が主で仕事が従なのか。仕事が主の場合には、その範囲内での趣味を見つけなければなりませんし、趣味が主ならば、責任のない仕事を選択する必要があります。

成功ストーリー

多様性のある女性の転職動機ですが、過去、共栄人材サポートの経験をもとにした女性転職の成功ストーリーを考えてみたいと思います。

働き方が柔軟な企業を狙う

働き方が柔軟な企業というのは、2つあります。育休制度などが充実した中堅以上の会社か、経営者が従業員に近い中小企業です。自社育成の意向が強い中堅以上の会社に中途採用で入社するには、知識・キャリアが豊富なスペシャリスト系に限られますが、十分な経験を積んでいる場合には、中堅以上の会社でも中途入社は可能です。しかし、そこまでのキャリアがない場合には、中小企業を考えることになります。中小企業は一般的に恒常的な人不足に悩まされています。この人不足を解消するためには、働き方を柔軟にすることで、人の定着化を図っていきます。具体的には、正社員で入社したのち、出産することになれば、一旦非正規へ転換し、育児が落ち着けば正社員へ復帰するというようなパターンです。
このような企業は、求人票では見つけられませんので、地場の転職エージェントへご相談することをお勧めいたします。

働くということの位置づけを明確にしておく

ライフステージの変化によって、働くことの定義が変わります。働くことの定義は、「お金を稼ぐこと」「会社や社会に貢献すること」「自分の可能性を発揮すること」「業績を上げること」など、多様性がありますが、どれが正しいということはありません。
ただ、ライフステージの変化があるからこそ、その都度「働く」ということの再定義をしておくことが重要です。今は、「お金を稼ぐ」ことが重要なのか、「キャリア継続」が重要なのか。働くことは、何も就職することだけではありませんが、就職するということであれば、最低限この定義は明確にしておく必要性があります。そうすることで、今は正規社員なのか非正規社員がいいのか、フルタイムがいいのか短時間がいいのか、という自分のニーズが見えてくることになります。

地場の転職エージェントを見つける

地場の転職エージェントは、毎日転職相談を受けています。また、地場の企業とも密着度が高い。通常、大手の転職エージェントは、企業担当者と人材担当者がちがいます。そこでは、どうしてもミスマッチが起きます。しかし、地場の転職エージェントは、企業と人材の双方を担当します。企業のニーズを聞くし、人材のニーズも聞いていきます。この双方のニーズを拾いながら、可能性を吟味して、マッチングしていくことになります。
女性の転職ニーズは、多様性があります。その多様性に応えられるのは、地場企業を熟知し、双方のより深いニーズを知りえる地場転職エージェントが向いています。
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