キャリア別アドバイス

営業職の転職活動について

検討段階

転職のご相談をお受けする中で、様々な職種への転職ニーズをお受けしてきましたが、その中で【営業職】という職種でお話をさせていただきます。【営業職】のご相談では、まず、以下の2つの種類があります。

「営業職を続けたいが、さらに可能性があるところに転職したい」
「営業職はツライので、他の職種にキャリアチェンジしたい」

前者は、今の条件よりもより良い条件のところへ行きたいという、前向きなニーズです。
後者は、自分の適性が営業職に向いていないので、キャリアチェンジしたいというニーズです。

正直申し上げれば、2つのニーズのうち、転職成功の可能性(人材紹介会社が積極的支援をする人材)が高いのは、前者の方です。
当然のことであろうかと(営業をされていればお分かりだと思いますが)思いますが、転職市場において求められるのは即戦力です。即戦力となりうるかどうかの判断は、前職に何を経験し、何のスキルを得ているかによります。ということは、営業職の即戦力を求める企業は、営業職を経験し、営業職を希望している人材を求めているということです。ただ、企業の営業職としてのニーズにも色々ありますが、大きく区分すると次のようになりそうです。

■28歳~34歳までは営業職として、異業種への転職は可能
■35歳~40歳以上は営業職として、同業種への転職は可能
■41歳以上は、今までの営業職としての実績があるならば、その人脈を活用し同業種へのマネージャーとしての転職は可能

では、後者の「営業職からのキャリアチェンジ」にニーズはどうかといえば、端的に言って以下のようになろうかと思います。

■27歳前後まではキャリアチェンジ可能
ということになります。

転職背景

営業職として従事している人の転職理由には、以下のようなものがあります。

(営業職を希望されている方)

ノルマがストレス

営業に数字はつきものですが、営業職に転職したいという方は、ほとんどノルマがあるという大前提は理解しています。
ですが、このノルマがきついので、転職を考えるということです。ノルマにも強弱があります。保障給のように最低給与を保証し、あとは出来高払いのような強いタイプのノルマから、ルート営業に代表されるように、ある程度ノルマが確定した上での上澄みを求められる弱いノルマもあります。ただ、ノルマの強弱はあれ、一定の結果を残していることは必要です。この場合、結果を出してきた期間がポイントになります。強いノルマの場合には、弱いノルマの場合よりも結果を残してきた期間は少なくていいでしょう。しかし、弱いノルマの場合には、一定期間、安定した顧客との関係を築ける能力が問われるので、長い期間ノルマをこなしていることがポイントになります。
転職理由がノルマの場合、今までの自分のノルマの強弱を客観的にみる必要性があります。

ほぼ毎日のように残業がある

営業職の場合、「みなし残業」という制度を取られている場合が多い。みなし残業は、事前に残業時間を設定して残業手当を支払います。事前に設定した残業時間を超えた場合には、残業手当が発生します。現在、企業には厳しい労務管理が課せられていますので、よほどのことがない限り、サービス残業は発生しないようになっています。
残業の問題は、非常に難しい。残業は、質にもよるからです。質というのは、営業生産性が高くなれば、時間は減少するからです。時間と質はセットです。残業時間と営業生産性をセットで考えてみる必要性があります。
ただし、現実的には、サービス残業を強要するような企業があることも事実です。その場合には、積極的な転職を考える必要性がありそうです。

もっと顧客に貢献できる商材を扱いたい

顧客の種類を大きく分けると、「企業」と「一般消費者」に分けられます。ビジネスモデルでいえば、BTOBBTOCかです。当然、同じモデル内での転職成功の確率は高くなります。そのことを前提にしつつ、貢献できる商材を扱いたいというのを考えた場合、年齢に応じて、その商材の範囲が変わります。
コミュニケーション力や柔軟性や計画性などの営業スキルが充分にあることを前提にすれば、34歳までは、違う商材を扱う業種への転職は可能性があります。
しかし、35歳を超えてくると、異業種への転職成功確率は下がってきます。年齢を重ねるごとに、商材変更の範囲は狭まってくるので、商材変更は早めに決断することが重要です。

もっと給与条件の高いところに行きたい

営業職として、充分なキャリアがあり、かつ実績を残せた方のニーズです。正直申し上げれば、このようにニーズが明確な方の転職成功確率は高くなります。ただし、この転職成功確率は、転職してすぐの給与条件だけを考えると低下していきます。給与条件は、生涯年収で考えるべきです。転職してすぐの給与は、前職より低い場合が多い。転職を成功させてきた人は、そのことを充分に認識しながら、将来の可能性を考えています。つまり、年収が上がる可能性があるのは、どちらなのかということです。同業界でよほどの実績を残してきた人は別にして、転職後の給与は前職より下がる場合が多い。企業側は、キャリア・スキルは充分にしても、やはり自社での成績が未知数の人に、高い給与は出せません。当然、今在籍している従業員との比較もあります。
給与条件の高さは、将来の可能性を含めた生涯年収で比較することが重要です。
(営業職からキャリアチェンジしたい方)

結論から申し上げます。営業職からのキャリアチェンジの決断は、若ければ若いほどいいでしょう。一律にいうのは大変危険なのですが、実績から見て確信できます。営業職を欲しがっている企業は多い反面、営業職の経験は、思っている以上に潰しがきかないのも事実です。転職市場は、ある意味即戦力を求める市場です。即戦力かどうかの判断は、経験とスキル・及び実績です。営業職から営業職への転職は、即戦力の判断がつくますが、キャリアチェンジの場合、企業は未知の可能性にかけるしかなくなります。
採用は、投資です。投資を何の計画もなくする企業は倒産してしまうでしょう。採用の投資判断をする場合も同様です。企業とすれば、できる限り未知の要素は排除したい。よって、28歳以上で、営業からキャリアチェンジする場合は、転職活動の困難さを覚悟しておいた方がよいでしょう。

成功ストーリー

営業職への転職の場合、企業が採用するときのポイントは、年齢別に以下の3つがあげられます。

28歳から34歳までの転職

同業種への転職の成功確率が高いは事実ですが、異なる業種への転職も可能です。企業は、営業としての基本的スキルはあると判断します。基本的スキルは、数字にコミットすることは大前提として、①コミュニケーション力 ②柔軟性 ③計画性 です。対人能力があることを前提として、顧客のニーズに柔軟に対応することができ、提案を計画的に実施することができるということです。
この年代は、まだ伸びると企業は考えますので、異業種の営業職を含めて、広い視野で転職活動をすることがポイントです。
アピールポイントは、上記3点の基本的スキルを中心に、自分の実績と経験をまとめておいてください。
一点注意事項もあります。営業は個人プレーに走りがちです。企業側は、1匹狼の営業は求めません。社内の人間関係も重視するので、顧客だけでなく、社内での人間関係も柔軟に実施してきたこともアピールポイントになります。

35歳~40歳までの転職

異業種への転職が難しくなってくる年代です。35歳を超えてくると、40代が見えてきます。40代の営業職は、チームをまとめるマネージャーとなるか、営業のスペシャリストを求められてきます。どちらにしろ、40代までの最大5年間で、実績が残せればいいのですが、異業種への転職では、商材・顧客・商慣習など一から習得していかなければなりません。それは、営業としての基本スキルはあったとしてもです。マネージャーになるにしろ、スペシャリストになるにしろ、実績と経験が必要になります。経験不足でかつ実績のない上司は、チームをまとめることは困難です。
35歳から40歳の営業への転職は、同業種であれば一番いいのですが、せめて、BTOBかBTOCの範疇をでないことがポイントととなります。

41歳以上の転職

41歳以上の営業職への転職は、同業種でないとかなり難しくなります。
この年代の方の転職ニーズには、マネージャーを希望される方が多いのですが、よほどの実績がないと、いきなりマネージャーになることはほぼありません。よほどの実績というのは、同業界・同地域内で知らない人はいないというレベルです。その場合は、いきなりマネージャーおよび年収が上がる可能性もありますが、非常にレアなケースであることは事実です。
41歳以上の営業への転職は、同業種であることを前提として、まずは一営業から出発することを覚悟したうえで転職活動をすることがポイントになります。
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