自分の思い・意気込みを伝えるレポートが奏功
この度共栄経営センターから外資系の半導体検査装置メーカーをご紹介させて頂きましたが、当クライアントは日本に進出し歴史も浅く、
また少人数であるため日本法人の社長も自らプレイヤーとして多忙極まりなく中々面接も設定できない状態でした。
一度決まった日程がトラブルシューティングのため変更され次の予定さえ組めないなど面接設定するまでかなりの時間を要しました。
やっとのことで面接に漕ぎ着けても、いきなり英語の試験と計算問題がなされ、寝耳に水も然ることながらTさんは業務から離れて日も長く、
計算問題ではTさんらしからぬ凡ミスもあり、最後には解答に辿り着くものの決して心象は良いものではありませんでした。
恐らくここでTさんが諦めていたら内定は間違いなくなかったでしょう。この時Tさんが取られた行動とは?
Tさんは、自分の思い・意気込みを伝えるため自らレポートを作成しました。単なる思いややる気を伝える言葉を並べただけの手紙ではなく、
同社製品の特徴を踏まえ入社後にどのように取り組んでいくべきか、課題は何かを技術的見地から数枚のレポートにまとめ上げました。
これには日本法人・海外本社も熱意を感じて頂き、募集要件をパーフェクトに満たすもやる気が感じられない人物より
(実際に当クライアントは過去にリクルーティングに失敗した苦い経験を持つらしい)、面接ではちょっと躓いたが、失敗をリカバリーし行動に移し本当に当社の一員になり頑張りたいと思う人に来て欲しい、と2次面接のチャンスを頂きました。結局本国スタッフの面接含め計3回の面接をクリアし希望のお仕事に就かれました。
必ずしもレポートを作成したからといって内定が得られるものではありません。却って往生際が悪いと取られる可能性もあります。また、可能性が無いと判断された場合は幾ら情熱があっても無理です。その点はくれぐれもご注意頂きたいところですが、やる気・情熱・気概・覚悟が内定を得るためにどれだけ大切なことなのかを今回改めて思い知らされました。
Tさんがあの時レポートを作成されなかったらこの話は終わっていました。Tさんがレポートを作成されたからこそ私自身が突き動かされたことは紛れもない事実です。