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広島経済の特徴

県内総生産

広島県の県内総生産(2014年度)は11.2兆円。全国におけるシェアは2.2%(全国12位)、中国地方におけるシェアは39.3%。

事業所数

広島県の事業所数は 132,107 事業所(2016 年)であり、近年は減少傾向にある。
事業所数を業種別にみると「卸売業、小売業」のウェイトが最も高く、次いで「宿泊業、飲食サービス業」となっている。
ただし、従業者数ベースでみると、「製造業」や「医療・福祉」のウェイトが高い。

製造業の特徴

広島県は、明治中期の日清戦争以降、広島湾や呉を中心に造船等の軍需産業が勃興・発展し、「軍都・広島」としての色彩を強めた。
第 2 次世界大戦後には、旧軍事施設を工業用地として活用できたことや、軍需産業に関連した技術力等が蓄積されていたことなどから、輸送用機械(主に自動車、造船)や鉄鋼などいわゆる「重厚長大型産業」が著しい成長を遂げ、中四国最大の工業県に発展した。
広島県の製造品出荷額(2014 年)は、 9 兆 5,685 億円であり、 全国におけるシェアは3.1%(全国 10 位)。
製造業の業種構成をみると 、 自動車クラスターや造船業を中心とする輸送用機械のウェイトが最も高く、 次いで鉄鋼、 はん用・生産用・業務用機械となっている。
全国対比でみても、これら 3 業種のウェイトは高い。
市町村別に製造品出荷額をみると、広島市と福山市の 2 市で県内全体の約 5 割を占めている。
各地域の主な産業をみると、 広島市では輸送用機械、福山市では鉄鋼のウェイトが突出して高い。
また、造船会社が多く立地する呉市や尾道市では、輸送用機械のウェイトが相応に高いほか、東広島では、 電機や半導体の大手メーカーの工場が立地していることもあり、情報通信や電子部品・デバイスのウェイトが高い。
広島県の名目輸出金額(2016 年)は、 2 兆 2,210 億円であり、 全国におけるシェアは3.2%。
業種別にみると 、 自動車のウェイトが突出して高く、全国を大きく上回っている。このほか、 鉄鋼や船舶のウェイトも全国対比高い。
地域別にみると、自動車産業が盛んな産業構造を映じて欧米向けの輸出ウェイトが高い一方、電気機器や情報通信機器のウェイトが低いこと等からアジア向けのウェイトが低い。
近年では、 アジア向けの輸出が緩やかな減少基調にある中、自動車産業の好調や景気回復を背景に欧米向けの輸出の増加が続いている。

商業の特徴

広島県の百貨店販売額は 1,620 億円、スーパー販売額は 2,766 億円であり 、全国シェアはそれぞれ 2.5%、 2.1%となっている。

飲食料品小売業の事業所数では、広島市が全体の 3 割強のシェアを占めており 、広島市内を中心に商圏が形成されている。
近年では、 広島市近郊で大型ショッピングセンター(SC)の開業が相次ぐなど、大型商業施設の集積も進んでいる。

観光の特徴

広島県は、 サイクリングロードとして人気の高いしまなみ海道や、 2 つの世界文化遺産(原爆ドーム、 厳島神社) 等の豊富な観光資源を有しており 、 県内の観光客は増加が続いている。 特に外国人観光客は、 LCC の新規就航や大型客船の寄港増加、米国大統領の広島訪問等による注目度の上昇を受けて増加が続いており 、 2016 年は 5 年連続で過去最高を更新した。
この間、 主要観光地である宮島の来島者数をみると、外国人観光客の割合が大幅に上昇しており、来島者数の増加に大きく寄与している。
なお、広島東洋カープのホームゲーム入場者数をみると、ここ数年で大幅に増加しており、こうしたカープ人気が国内観光客を一定程度押し上げているものとみられる。
広島県を訪れる外国人観光客の特徴としては、
①欧米やオーストラリアの観光客が多いこと
②一人当たりの旅行消費単価が低いこと、等があげられる。
この点、外国人実宿泊者数は大幅に伸びているものの、 一人当たり泊数では、広島県は全国平均を下回っており、主要観光地と比較しても水準は低い。
※このデータは 日本銀行広島支店の公表資料を参考にしております。
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