
第二新卒者組の転職背景には概ね以下の3つのパターンがあります。
さらなる飛躍、上昇を目指してのキャリアアップ型
転職を余儀なく迫られるも飛躍組に溝を開けられた強力な強みを持たない中間型
就職に失敗(したと思っている)、このままでいいのだろうかという逡巡型
さらなる飛躍、上昇を目指してのキャリアアップ型
それでは早速
から順を追ってアドバイスをさせて頂きます。
大学を卒業し3年ないし5年を経過した層を概ね第二新卒と呼びますが、更なる飛躍を目指そうとするこの年代の若手は、怖いもの知らず、が多いですね。社会人となり仕事を覚え、力を付け、自信に満ち溢れ、先輩社員を乗り越えようとしてゆく。何とも頼もしい限りです。
こういう優秀な層というのは考え方もしっかりしており冷静な判断ができる方が多く、非常にロジカルに物事を考えることが得意です。
ただ、こういう人たちが気をつけないといけないことは、勇み足で転職し失敗するというケース。これまで大きな失敗もなく順調にビジネスパーソンとして成長して来たためにヘンに自信がついているせいか、何でもできると勘違いをすることがあります。転職し思う様に成果が上がらない、やりたいことと違っていた、そして、これまで恵まれた環境で仕事をさせて頂いたことに遅ればせながら気づく。
ただ、まだまだ若いしポテンシャルもあるので、十二分に取り戻すことができますし、この経験が糧となることで更なる飛躍も期待できます。自信を持ちながらも足元を見て謙虚に進んで頂ければ、道を誤ることはないものと思います。
転職を余儀なく迫られるも飛躍組に溝を開けられた強力な強みを持たない中間型
それよりも心配なのはと
の人です。
の人については、いわゆる2-6-2の真ん中の6割の人たちです。
「若さだけが取り柄です」という文句が通用した時代であればよいですが、ポテンシャルを重視しながらも企業としては即戦力を期待していますので、できるだけ上位2割の人たちを採りたいと思っているわけです。そこへ食い込んで行こうとするのは非常に難しいのです。
では、全く通用しないかと言えば、それはそれで誤りで、チャンスはあります。
- 業界を変更したり職種を変えたりする場合は、特に徹底的に業界研究や企業研究を行い業界に対する知識を豊富にする必要があります。
- また、希望する企業のWebサイトについては、できるかぎりプリントアウトして5回程度読み直すことが有効。回を重ねるごとに見えてくるものがあるし、それを見つける目を養わなければならない。
- なぜその仕事をしたいか?
- そのために今何をしているのか(どんな努力をしているのか)? しなければならないのか?
- しなければならないことが見つかったら即行動に移し、そのギャップを埋めなければならない。
- 将来どうなりたいか?
- そのために今やらなければならないこと、入社後にやらなければならないことを明確にする。
- SPIなどの適性試験対策をしっかり行うこと。中途採用試験の際に適性試験を実施しない企業も多いですが、大手企業を中心に特に第二新卒者に対しては行うこともあります。できるかぎり問題集などを購入され繰り返し訓練し、出題パターンや時間配分を把握するよう努めてください。言語、非言語の得点があまりに低い場合は、その時点で落とされてしまいます。6割~7割程度できるようにしておけば、概ねよろしいかと思います。
まだ、若さが通用する年代でもあります。
就職に失敗(したと思っている)、このままでいいのだろうかという逡巡型
最後にの逡巡している人たちへのアドバイスですが、悩んでいる、迷っている原因が各々異なるために、もう少し辛抱したらどうだろうか?と思える時もあれば、そんな所はサッさと辞めた方がいいですね、と感じる時もあります。ただ、辞めることはいつでもできますので、その前に以下をチェックしてみて下さい。
- 入社時に実現したいと思っていたことは達成できたか?
- 全力でやり切ったか? 力は出し切ったか?
- やるべきことはきちんとやり切ったか?
- 一時的な感情で物事を考えていないか?
- わがままレベルな発言をしていないか?
- やり方を変える工夫をしたか?
- これまでの特定分野におけるスキルを捨ててまで手に入れたいと思うものがあるか?
- また、二度と戻ることができないかもしれない、という覚悟を持てるか?
それでも転職という道にこれからの人生を求める場合は、新卒者に向けたアドバイスを是非お読み頂き、の人たち同様に業界研究×自己分析を行ってみて下さい。
自分が上記のどのタイプに当たるか判断し
業界研究×自己分析をしっかり行った上で転職活動を。